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ポータブル電源は5万円と15万円で何が違う?停電3日間から逆算する必要容量【2026年】
ポータブル電源の比較記事を10本読むと、たいてい同じ結論にたどり着きます。「大は小を兼ねる」。エアコンが動く、電子レンジが使える、IHが回せる——だから大容量を選びましょう、と。
それを真に受けて15万円の商品ページを開き、そっと閉じた人は多いはずです。
私は食品小売の現場で長く働いてきました。台風で停電した売場に何度も立ち会い、生鮮を守るために何をどう動かすかを判断してきた人間です。育ちは沖縄で、停電は「万が一の事故」ではなく「年に何度か来る予定」でした。その経験から言うと、停電を生き延びるのに必要な電気は、多くの記事が書いているよりずっと少ない。
結論を先に書きます。情報機器と扇風機さえ動けば、どうにかなります。
この記事では、そこから逆算して必要容量を決めます。そのうえで5万円クラスと15万円クラスで実際に何が違うのかを、10機種の実データで解剖します。
停電で本当に必要な電気は、驚くほど少ない
まず消費電力を並べてみます。
| 機器 | 消費電力 | 1日8時間使うと |
|---|---|---|
| 携帯扇風機・小型DCファン | 2〜5W | 16〜40Wh |
| DCモーター扇風機(据置) | 約20W | 約160Wh |
| ACモーター扇風機(据置) | 30〜50W | 240〜400Wh |
| スマホ充電(1回) | — | 約15〜20Wh |
| LEDランタン | 3〜10W | 24〜80Wh |
| 冷蔵庫(2ドア・実測) | — | 400〜600Wh |
並べると一目でわかります。冷蔵庫だけが桁違いです。
スマホ2台を1日2回ずつ充電しても80Wh。DCモーター扇風機を8時間回して160Wh。LEDランタンを足しても、1日あたり250Whあれば足ります。3日で750Wh。変換ロスを見込んでも1,000Whあれば足りる計算です。
ところが冷蔵庫を1台加えた瞬間、必要量が1日800Wh、3日で2,400Whに跳ね上がる。15万円クラスが必要になるのは、冷蔵庫を電源で守ろうとしたときだけなんです。
では冷蔵庫はどうするのか。ここが本題です。
冷蔵庫は、電源で守るものではない
売場でも学生食堂でも、台風が近づいたときにまずやったのは、電源の確保ではありませんでした。ドライアイスの大量発注です。
停電が来る前に、冷蔵ケースと冷凍ケースにドライアイスを投入して、扉を閉める。売場の縦型ケース——扉がガラスで開口部が大きいタイプは特に弱いので、中身をバックヤードの冷凍冷蔵庫に移せるなら移す。規模的に無理なときは、ドライアイスと氷を入れたうえで、発泡スチロールで蓋を自作して開口部を塞ぎました。ケースの上に発泡スチロールの板を渡すだけでも、冷気の逃げ方が全然違うんです。
これが業務用の話。家庭でやることは、もっと単純です。
家庭でやること、その1:開けない
停電が起きたら、冷蔵庫と冷凍庫は開けない。これだけです。
閉めきったままなら、冷凍庫は中身が詰まっているほど保ちます。冷蔵室のほうが弱いので、そこだけ優先順位を決めておく。何を先に食べるか、何を諦めるかを最初の1時間で決めて、あとは扉に触らない。
ここで大事なのは、停電した最初の一晩、冷蔵庫に電源は要らないということです。ポータブル電源を冷蔵庫につなぐのは、翌日の日中に太陽光で充電できる目処が立ってから。夜のうちに1,000Wh近くを冷蔵庫に食わせて、翌朝スマホが充電できないほうが、はるかに困ります。
家庭でやること、その2:半日を超えたら、守るのをやめる
これが現場で一番しみついた判断です。
停電が半日を超えたら、守るのをやめて使い切る。 中途半端に温度が上がった食材を「もう少しもつはず」と抱え込むのが、いちばん無駄が出ます。冷凍肉は半解凍のうちに火を通す。冷蔵の惣菜やチルド品は先に食べる。カセットコンロがあるなら、ここで一気に調理してしまう。
防災記事はどれも「備える」ことしか書きません。でも実際の現場では、諦めて食べる判断のほうが、備蓄より人を救います。 食材を全部ダメにして、なおかつ電気も使い切った、というのが最悪の結末です。
ドライアイスを家庭で使うときの注意
家庭でもドライアイスは有効ですが、2点だけ。
密閉容器に入れないこと。 気化して膨張し、容器が破裂します。クーラーボックスに入れる場合も、蓋は完全に閉めきらない。素手で触らないこと。 マイナス79℃なので、数秒で凍傷になります。軍手か厚手のタオル越しに扱ってください。
そして車内に持ち込んだまま窓を閉め切らない。二酸化炭素が滞留します。
この2つを守れば、冷凍庫の延命手段として実務的に効きます。防災セットの選び方と合わせて、事前の段取りとして考えておくといいと思います。
だから、必要容量はこう決まる
冷蔵庫を電源から外すと、必要容量の景色が変わります。3パターンで出します。
パターンA:情報と風だけを守る(3日間)
スマホ2台×1日2回=80Wh、DCモーター扇風機を8時間=160Wh、LEDランタン=40Wh。1日あたり約280Wh、3日で840Wh。
変換効率を85〜90%で見ると、必要なのは約950〜1,000Wh。1000Whクラスのちょうど1台分です。価格帯でいえば6万〜7万円。
ここに扇風機ではなく携帯扇風機(2〜5W)を使うなら、必要量はさらに下がります。1日あたり150Wh前後、3日で450Wh。500Whクラス、3万円台で足ります。
パターンB:夏場に本気で暑さをしのぐ(3日間)
ACモーター扇風機を1日12時間(約480Wh)、スマホ・ランタン込みで1日600Wh、3日で1,800Wh。
必要なのは約2,000Wh。ここで初めて12万〜20万円のクラスに入ります。ポータブルクーラーを回すなら、さらに上が必要です。
パターンC:冷蔵庫も動かす(3日間)
パターンAに冷蔵庫(1日500Wh)を足すと、1日780Wh、3日で2,340Wh。必要なのは約2,700Wh。
16万円クラスでようやく届きます。しかも太陽光での補充を前提にしないと、3日目には空になります。
ここまでで、価格帯の意味がはっきりします。
- 3〜4万円:スマホと携帯扇風機。1〜2日
- 6〜7万円:スマホと据置扇風機と照明。3日
- 12万円以上:扇風機を長時間、または冷蔵庫を動かす
多くの家庭にとっての正解は、真ん中の6〜7万円です。 15万円は「冷蔵庫まで守る」と決めた人のための金額であって、標準装備ではありません。
5万円と15万円、違いは容量だけではない
ここからは価格差の中身を分解します。容量以外に、3つの軸で差がつきます。
軸1:定格出力(W)——動かせる家電の種類が変わる
容量(Wh)が「どれだけ長く使えるか」なら、定格出力(W)は「何を動かせるか」です。
扇風機は20〜50W、スマホ充電は20W前後なので、300Wもあれば足ります。ところが電子レンジは900〜1,000W、ケトルは850W、ドライヤーは1,200W。ここを超えるかどうかで、停電中の食事が「非常食」か「温かい食事」かに分かれます。
実データで見ると、この差がわかりやすい機種があります。
EcoFlow DELTA 3 Classic(1024Wh/定格1500W/62,800円)と、Anker Solix C2000 Gen 2(2048Wh/定格2000W/199,900円)。容量は2倍、価格は3.2倍。ところが定格出力は1.3倍しか違いません。電子レンジを回すという一点だけなら、6万円台で足りてしまうんです。
軸2:同容量でも価格が動く——1000Whクラスの三つ巴
今回選んだ10機種のうち3機種が、ほぼ同じ1000Wh級です。
| 機種 | 容量 | 定格出力 | 重量 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| EcoFlow DELTA 3 Classic | 1024Wh | 1500W | 約12.5kg | 62,800円 |
| Jackery 1000 New | 1070Wh | 1500W | 10.8kg | 69,484円 |
| Anker Solix C1000 Gen 2 | 1024Wh | 1500W | 約12.9kg | 69,990円 |
容量も出力も横並び。価格差は7,000円。違いは重量です。
Jackeryの10.8kgは、1000Whクラスで最軽量級。2kgの差を「たった2kg」と読むか、「避難時に階段を降りられるかどうか」と読むかで、7,000円の価値が変わります。
逆に、置きっぱなしで使うと決めているならDELTA 3 Classicが7,000円安い。ここは性能差ではなく、使い方の差です。
軸3:2000Whクラスの8万円差——ここが一番わかりやすい
もっと極端な例があります。
| 機種 | 容量 | 定格出力 | 重量 | 満充電 | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| Jackery 2000 New | 2042Wh | 2200W | 17.9kg | 1.7時間 | 119,586円 |
| Anker Solix C2000 Gen 2 | 2048Wh | 2000W | 18.9kg | 99分 | 199,900円 |
容量ほぼ同一。重量は1kg差でJackeryが軽い。定格出力もJackeryが200W上。満充電時間はAnkerが2分速い。それで8万円の差です。
Ankerには容量拡張(最大5120Wh)という強みがあり、将来的に増設する前提なら意味があります。ただし「今この瞬間、2000Whを持ち帰る」という目的だけで比べるなら、Jackery 2000 Newが圧倒的に合理的だという結論になります。
これが「5万と15万で何が違うか」の実像です。容量に払っている部分は意外と小さく、重量・充電速度・拡張性・ブランドに払っている部分が大きい。
リン酸鉄という一点だけは、価格を無視して確認する
ここまで「安いほうでいい」という話をしてきましたが、1つだけ譲れない条件があります。リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4/LFP)かどうかです。
従来の三元系リチウムイオン(NMC)は、充放電サイクルが500〜1,000回程度。対してリン酸鉄は3,000〜6,000回。寿命が4〜6倍違います。
数字で見ると逆転が起きます。Jackery 1000 New(69,484円)は4,000サイクル対応で、公式は毎日充電しても10年もつとしています。1サイクルあたり約17円。仮に1,000サイクルのNMC機が同容量で4万円だったとすると、1サイクルあたり40円。安いほうが2倍以上高くつく計算です。
さらに極端なのがBLUETTI AORA 300。161,505円で6,000サイクル、公式は毎日使って約16年としています。1サイクルあたり約27円。16万円のほうが、寿命で見ると4万円のNMC機より安い。
防災用途では、この差はもっと大きくなります。ポータブル電源は買ってから使うまでに何年も寝かせることになる。保管中の自然劣化に強いのも、リン酸鉄の特性です。
今回選んだ10機種は全機リン酸鉄です。2026年時点で、主要ブランドの現行機はほぼリン酸鉄に切り替わっていると考えていい。逆に言えば、極端に安い無名ブランド機を見つけたときは、まずここを疑ってください。
価格帯の違いをもう一段掘りたい方は、防災ラジオの3,000円と1万円超の違いも同じ切り口で書いています。
価格帯別|10機種、どれを選ぶか
【1〜4万円】情報と風だけを守る
スマホと携帯扇風機に絞るなら、この帯で足ります。冷蔵庫は諦める前提です。
Jackery Explorer 100 Plus|99.2Wh/11,925円

99.2Wh、出力128W。据置の扇風機は動きません。 ここは正直に書きます。
ただし2〜5Wの携帯扇風機や小型DCファンなら十分回せます。スマホなら4〜5回。1.8時間でフル充電。飛行機に持ち込めるサイズなので、防災専用というより「普段から持ち歩いて、たまたま停電に遭ったときに効く」タイプです。
これ1台で3日間を乗り切ろうとしないこと。 上位機のサブ、あるいは車載用と考えてください。
評価4.2/280件超
Jackery 240 New|256Wh/27,880円

256Wh、定格300W(瞬間600W)、3.6kg。ここから据置のDCモーター扇風機が回せます。
扇風機8時間+スマホ2台で、およそ丸1日。約1時間で満充電できるので、日中に車のシガーソケットや太陽光で継ぎ足せる環境なら、3日でも運用できます。3.6kgは片手で持てる重さ。避難所に持っていくことを考えるなら、この軽さは効きます。
一人暮らしの最初の1台として、いちばん現実的な選択だと思います。
評価4.4/206件超
EcoFlow RIVER 2 Max|512Wh/35,695円

512Wh、定格500W。60分でフル充電という充電の速さが売りです。
扇風機とスマホなら2日分。定格500Wあるので、小型の電気ケトルや炊飯器も機種によっては動きます。「温かいものが飲めるかどうか」の境界線がこのあたりです。
評価4.4/279件超
BLUETTI AC70|768Wh/39,980円

768Wh、定格1000W(瞬間1500W)。4万円を切って定格1000Wは、この価格帯では頭一つ抜けています。
1000Wあれば電気毛布はもちろん、消費電力の小さい電子レンジも射程に入る。45分で80%まで充電できるので、停電の合間の復電時に一気に回復させる使い方ができます。UPS機能付きなので、普段からルーターにつないでおくと停電の瞬間も落ちません。
冬の停電まで見据えるなら、4万円台ではこれが本命。
評価4.5/359件超
【6〜7万円】3日間を通しで守る——多くの家庭の本命
パターンAで計算した「約1,000Wh」がここです。迷ったらこの帯から選べば外しません。
EcoFlow DELTA 3 Classic|1024Wh/62,800円

1024Wh、定格1500W。1000Whクラスで最安、しかも保証5年。
1500Wあれば電子レンジも炊飯器もドライヤーも通ります。据置で使う前提なら、この帯で払う金額としてはいちばん納得感がある。重量は約12.5kgとやや重いので、持ち出しより「家に置いて備える」使い方に向きます。
評価4.4/339件超
Jackery 1000 New|1070Wh/69,484円

1070Wh、定格1500W(瞬間3000W)、10.8kg。1000Whクラス最軽量級です。
4,000サイクル対応で、公式は毎日充電しても10年としています。1時間で満充電、UPS機能とパススルー給電に対応。普段から冷蔵庫につないでおいて、停電した瞬間に自動で切り替わる——これができるのが強い。0.02秒未満の切り替えなので、冷蔵庫もPCも落ちません。
DELTA 3 Classicとの6,700円差は、実質「2kg軽い分」の値段。マンションの上層階に住んでいる、あるいは持ち出す可能性があるなら、ここは払う価値があります。
評価4.5/122件超
Anker Solix C1000 Gen 2|1024Wh/69,990円

1024Wh、定格1500W。54分で急速充電。
スペックは3機種でほぼ横並びなので、選ぶ理由はAnkerのサポート網とアプリの完成度になります。すでにAnker製品を使っていて管理を統一したい人、あるいは家電量販店での購入サポートを重視する人向け。
純粋なコスパではDELTA 3 Classic、軽さではJackery 1000 New。ここは好みで選んでいい帯です。
評価4.3/321件超
【12万円〜】冷蔵庫まで守ると決めた人へ
ここから先は「あったら安心」ではなく、「冷蔵庫を動かす」と決めた人のための帯です。目的がないなら買わなくていい。
Jackery 2000 New|2042Wh/119,586円

2042Wh、定格2200W(瞬間4400W)、17.9kg、1.7時間で満充電。
17.9kgは軽くありません。両手で持ち上げて、数メートル運ぶのが限界です。ただし2000Whクラスの他社機が23〜30kgあることを考えると、このクラスでは異例に軽い。 CTB構造という新しい内部設計で実現しています。
定格2200Wは、家庭のコンセント(1500W)を上回る出力。エアコンも機種次第で動きます。冷蔵庫+扇風機+照明+スマホを2日、太陽光での補充があれば3日以上。
2000Whクラスで1台選ぶなら、現時点でこれが最適解です。 次のAnker機との8万円差は、拡張性を必要としない限り正当化できません。
評価4.4/279件超
BLUETTI AORA 300|3014.4Wh/161,505円

3014.4Wh、定格2000W(瞬間4000W)、26.3kg、2.3時間で満充電。6,000サイクル対応。
26.3kgは、もう持ち運ぶ機械ではありません。台車が要ります。ただし3kWhクラスとしては最軽量級で、従来なら1kWh機のサイズに収まっている。車中泊で使うなら、この体積効率は効きます。
特筆すべきは寿命です。6,000サイクルは今回の10機種で最長。1日1回使っても約16年もつ計算になります。定価358,900円に対して現在161,505円という値付けなので、1Whあたりの単価では10機種中もっとも安い部類。
ただしこの価格は大幅な値引き後のものです。購入前に必ず現在価格を確認してください。
評価4.1/31件超
Anker Solix C2000 Gen 2|2048Wh/199,900円

2048Wh、定格2000W(瞬間3300W)、18.9kg、99分で満充電。
正直に書くと、2000Whを1台ほしいだけなら、Jackery 2000 Newのほうが安くて軽くて出力も上です。
それでもこの機種を選ぶ理由が1つだけあります。拡張バッテリーで最大5120Whまで増やせること。 「まず2000Whで始めて、余裕ができたら増設して家全体をカバーする」という設計ができるのは、この機種の独自性です。前モデルから約40%軽量化して18.9kgに収めた点も含め、長期の据置バックアップとして組むなら選択肢に入ります。
単発で買うなら割高、システムとして育てるなら合理的。 そういう位置づけです。
評価4.4/213件超
10機種スペック比較表
| 機種 | 容量 | 定格出力 | 重量 | 満充電 | 電池 | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Jackery Explorer 100 Plus | 99.2Wh | 128W | 約1.0kg | 1.8時間 | リン酸鉄 | 11,925円 |
| Jackery 240 New | 256Wh | 300W | 3.6kg | 約1時間 | リン酸鉄 | 27,880円 |
| EcoFlow RIVER 2 Max | 512Wh | 500W | 約6.1kg | 60分 | リン酸鉄 | 35,695円 |
| BLUETTI AC70 | 768Wh | 1000W | 約10.2kg | 45分で80% | リン酸鉄 | 39,980円 |
| EcoFlow DELTA 3 Classic | 1024Wh | 1500W | 約12.5kg | 約1時間 | リン酸鉄 | 62,800円 |
| Jackery 1000 New | 1070Wh | 1500W | 10.8kg | 1時間 | リン酸鉄4000回 | 69,484円 |
| Anker Solix C1000 Gen 2 | 1024Wh | 1500W | 約12.9kg | 54分 | リン酸鉄 | 69,990円 |
| Jackery 2000 New | 2042Wh | 2200W | 17.9kg | 1.7時間 | リン酸鉄4000回 | 119,586円 |
| BLUETTI AORA 300 | 3014.4Wh | 2000W | 26.3kg | 2.3時間 | リン酸鉄6000回 | 161,505円 |
| Anker Solix C2000 Gen 2 | 2048Wh | 2000W | 18.9kg | 99分 | リン酸鉄4000回 | 199,900円 |
※価格は執筆時点のものです。変動しますので、購入前に各商品ページでご確認ください。
よくある質問
結局、いくらのものを買えばいいですか
6〜7万円の1000Whクラス。 スマホ・扇風機・照明を3日間まかなえて、電子レンジも動く。多くの家庭で過不足がありません。予算を抑えるならBLUETTI AC70(39,980円)でも、扇風機とスマホなら2日はもちます。
冷蔵庫は本当に動かさなくていいんですか
最初の一晩は動かさなくていい、というのが私の考えです。閉めきったままなら冷凍庫はかなり保ちます。翌日以降、太陽光での充電目処が立ってからつなぐ。夜のうちに電気を冷蔵庫に使い切って、朝スマホが死んでいるほうが困ります。
半日を超えて復電の見込みが立たないなら、守るのをやめて食べきる判断に切り替えてください。
リン酸鉄でない安い機種はダメですか
寿命が4〜6倍違うので、長期で見ると割高になります。防災用は「買って何年も寝かせる」使い方なので、保管中の劣化に強いリン酸鉄のほうが理にかなっています。今回の10機種は全てリン酸鉄です。
ソーラーパネルは必要ですか
停電が3日を超える想定なら必要になります。逆に言えば、2日以内で復電する地域なら本体だけで足ります。先に本体を買って、必要性を感じてから買い足すので間に合います。 同時購入のセット品は割安に見えますが、パネルを使わないまま置物になっているケースをよく見ます。
まとめ
ポータブル電源選びで多くの人がつまずくのは、「何を動かすか」を決める前に容量表を見てしまうからです。
冷蔵庫を電源で守ろうとすれば、必要容量は3倍に跳ね上がって15万円コースになる。でも冷蔵庫は、ドライアイスと「開けない」と「半日で使い切る」で乗り切れます。電気で守るべきは、情報と風です。
その前提に立てば、多くの家庭にとっての答えは6〜7万円の1000Whクラスになります。持ち出す可能性があるならJackery 1000 New、据え置くならEcoFlow DELTA 3 Classic。冷蔵庫まで動かすと決めたならJackery 2000 New。
15万円の商品ページを閉じてしまった人こそ、この記事の想定読者です。必要なのは、思っているより少ない。
