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電気ブランケットは「USB」で選ぶと寒い|USBは5〜10W、コンセント式は55W。電気代とモバイルバッテリー・車中泊の持ち時間

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電気ブランケットを「USBで使えるから手軽」で選んでいる人、足元が温まらなくて損しています。

USB式の消費電力は5〜10W、コンセント式は55W前後です(いずれもメーカーの公称値)。同じ「電気ブランケット」でも、出せる熱が5倍以上違います。

見るところは、商品ページの「消費電力(W)」1か所だけです。

PCやUSB機器を売っていた頃から、USB端子が出せる電力は規格で決まっていて、つなぐ機器の側では増やせないことを嫌というほど見てきました。電気ブランケットも同じで、USBにした時点で暖かさの上限が決まります。

結論:足元や腰まで温めたいならコンセント式(55W前後)。持ち歩いて手元やお腹を温めるだけならUSB式(5〜10W)。電気代はコンセント式でも1時間約1.7円、USB式は約0.3円です。車中泊なら、コンセント式を一晩(8時間)使うのに約520Whのポータブル電源が要ります。

目次

電気ブランケットを「USB」で選ぶと寒い理由|消費電力は5倍以上違う

電気ブランケットの暖かさは、ほぼ消費電力(W)で決まります。電気を熱に変える道具なので、使った電力がそのまま熱の量になるからです。

メーカーの公称値を並べると、差ははっきりしています。

  • USB式:5〜10W(コイズミ・山善のUSBブランケットが5W、アイリスオーヤマのUSB給電ヒートブランケット HW-HBKが10W。HW-HBKは現在生産終了)
  • コンセント式:36〜55W(アイリスオーヤマ EBK-1206-ZRが36W、EBK-1208-ZRが55W、広電 CWN142Hが55W)

55Wを10Wで割ると5.5倍、5Wで割ると11倍です。USB式はコンセント式の5分の1から11分の1の熱しか出せません。

USB端子は「5V×電流」で上限が決まっている

USBの電圧は5Vです。出せる電力は「5V×流せる電流」で決まり、ブランケットの側では増やせません。

  • PCのUSB2.0端子:5V×0.5A=2.5W(規格値)
  • PCのUSB3.0端子:5V×0.9A=4.5W(規格値)
  • 5V・2AのUSB充電器:5V×2A=10W

無印良品の「洗えるUSBブランケット」は、公式に「出力DC5V/2A以上のUSB Type-Aポートを備えた電源が必要」と書いています。つまり上限は10Wです。PCのUSB端子に挿すと、2.5〜4.5Wしか届かない計算になります(規格値からの算出)。

USBの出力上限の図(PCのUSB2.0:2.5W/PCのUSB3.0:4.5W/USB充電器5V2A:10W/コンセント式:55W)

USBブランケットは、温まる面積がブランケット全体の約3%

熱の量が少ないので、USB式は温める範囲を絞っています。無印良品の洗えるUSBブランケットは、ブランケットが幅110cm×80cmなのに対して、ヒーター部分は約21×13cmです(無印良品公式サイトの表記)。

面積で比べると、21×13=273cm²は、110×80=8,800cm²の約3%です(算出)。ブランケットの残り97%は、ただの布です。

だからUSB式は、お腹や手元に当てると温かく、ひざから足先まで覆うと「思ったより寒い」になります。これは不良品ではなく、10Wという上限から決まる仕様です。

ヒーター範囲の図(110×80cmのブランケットの中に21×13cmのヒーター。ヒーターは全体の約3%)

電気ブランケットの電気代を計算する|1時間0.3円と1.7円

電気代の計算は1行で終わります。

電気代(円)=消費電力(W)÷1000×使った時間(h)×31円
31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金目安単価(2022年7月改定)です。

この式で、最強のまま連続で使った場合の上限を出すと次のとおりです(算出)。

消費電力1時間1日8時間8時間×30日8時間×120日(11〜2月)
USB式 5W約0.16円約1.2円約37円約149円
USB式 10W約0.31円約2.5円約74円約298円
コンセント式 36W約1.1円約8.9円約268円約1,071円
コンセント式 55W約1.7円約13.6円約409円約1,637円
電気ヒーター 1,000W約31円約248円約7,440円約29,760円
最強で連続使用した場合の上限(算出・31円/kWh)。温度調節で強弱が切り替わると、実際の電気代はこれより下がります。

コンセント式を一冬(4か月)毎日8時間使っても、上限で約1,600円です。1,000Wの電気ヒーターは1時間で約31円かかるので、55Wのブランケットはその約18分の1です。

「電気代が安いからUSB式」と考える必要はありません。差は一冬で1,300円ほどです。それより、温まらずにヒーターも併用するほうが高くつきます。

電気ブランケットはモバイルバッテリーで何時間使える?

モバイルバッテリーの「mAh」は、そのままでは時間に直せません。Whに直してから計算します。

  1. mAh×3.7V÷1000でWhに直す(10,000mAhなら37Wh)
  2. USB 5Vに変換するロスを差し引く(ここでは60%が使えると仮定。10,000mAhなら約22Wh)
  3. ブランケットの消費電力(W)で割る
モバイルバッテリー使える量(推定)10Wで連続5Wで連続
10,000mAh約22Wh約2.2時間約4.4時間
20,000mAh約44Wh約4.4時間約8.9時間
40,800mAh約91Wh約9.1時間約18時間
電圧3.7V・使える割合60%で換算した推定値。メーカー公表値ではありません。

10,000mAhのバッテリーで10Wのブランケットを最強のまま使うと、2時間あまりで切れる計算です。屋外のスポーツ観戦やキャンプで半日使うなら、20,000mAh以上が目安になります。

車中泊で電気ブランケットを使うなら何Whのポータブル電源が要るか

車中泊で一晩(8時間)コンセント式を使うなら、ポータブル電源のAC出力で動かします。AC出力には変換ロスがあるので、使える量を容量の85%として計算します(推定)。

ポータブル電源の容量55W(AC出力)36W(AC出力)10W(USB出力)
300Wh約4.6時間約7.1時間約25時間
500Wh約7.7時間約11.8時間約42時間
1,000Wh約15.5時間約23.6時間約85時間
最強で連続使用した場合(使える割合85%で換算した推定値)。

55Wのブランケットを8時間連続で使うには、55W×8時間÷0.85=約520Whが必要です(算出)。500Whクラスではわずかに足りず、700Wh以上あれば余裕があります。実際は温度調節で強弱が切り替わるので、これより長く持ちます。

USB式を車中泊に持ち込んでも、ポータブル電源の容量はほとんど減りません。ただし、熱は10Wぶんしか出ません。冬の車内で寝るなら、コンセント式をAC出力で使うほうが確実です。

ポータブル電源 Jackeryで容量別の価格を確認する

電気ブランケット比較表|USB式2つとコンセント式3つ(2026年11月6日時点)

商品電源消費電力サイズ1時間の電気代価格の目安
無印良品 洗えるUSBブランケット MJ-UBL11USB Type-A(5V/2A以上)最大10W(必要電源から算出)110×80cm(ヒーター部約21×13cm)約0.31円以下2,990円(無印良品公式)
電気毛布 バッテリー付きセット(gakidirect hc85)USB給電+40,800mAhバッテリー最大10W(USB 5V・2Aの上限から算出)150×85cm約0.31円以下3,000〜7,000円台(バッテリーの有無で変わる)
アイリスオーヤマ EBK-1206-ZRAC100V36W(公称)120×60cm約1.1円5,980円前後(楽天)
アイリスオーヤマ EBK-1208-ZRAC100V55W(公称)120×80cm約1.7円4,980円(楽天・アイリス公式店)
広電 CWN142HAC(ACアダプタ)55W(公称)140×82cm約1.7円5,800〜7,700円(楽天)
消費電力:アイリスオーヤマは公式サイト、広電はマイベスト掲載の公称値、無印良品は公式の必要電源(5V/2A)から算出。電気代は31円/kWhで最強連続の場合。価格はAmazon・楽天の販売ページ(2026年11月6日時点)。
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用途別の結論|電気ブランケットはどれを選べばいいか

家のデスク・ソファで足元まで温めるなら:アイリスオーヤマ EBK-1208-ZR(55W)

メーカー公式の表記で55W、120×80cm、表面温度は強で約50℃です。80cmの奥行きがあるので、座ってひざから足先まで覆えます。楽天のアイリス公式店で4,980円(送料込・2026年11月6日時点)と、5台の中でコンセント式の最安です。

大判で肩から掛けたいなら:広電 CWN142H(55W)

公称55Wで、140×82cmと5台の中で一番大きいサイズです。消費電力は同じなので、熱の量はEBK-1208-ZRと変わりません。広く覆いたい人向けです。

ひざだけ温めて電気代を抑えるなら:アイリスオーヤマ EBK-1206-ZR(36W)

メーカー公式の表記で36W、120×60cmです。奥行きが60cmなので足先までは届きにくく、ひざ掛けとして使う大きさです。電気代は最強でも1時間約1.1円です。

スタジアム・キャンプ・車の中で持ち歩くなら:バッテリー付きセット

コンセントがない場所ではUSB式しか選べません。USB 5V給電なので熱は最大10Wですが、40,800mAhのバッテリーなら10Wで約9時間使える計算です(推定)。150×85cmと大判なので、肩から羽織って体に密着させる使い方が向いています。

オフィスで手元とお腹だけ温めるなら:無印良品 洗えるUSBブランケット

ヒーター部は約21×13cmと小さく、お腹や手元に当てて使う道具です。PCのUSB端子では5V/2Aに届かないため、USB充電器かモバイルバッテリーにつないで使います。洗濯機で丸洗いできます(ドラム式は不可・公式表記)。

この条件の人は買わなくていい

  • 部屋全体が寒い人:電気ブランケットは触れている部分しか温めません。部屋の暖房を先に見直してください。
  • 「足元まで温めたい」のにUSB式を考えている人:熱が最大10Wなので、足先までは届きません。コンセント式を選んでください。
  • すでに電気毛布を持っている人:電気毛布は55W前後のコンセント式と同じ仕組みです。ひざに掛ければ、そのまま電気ひざ掛けとして使えます。

電気ブランケットのよくある質問

電気ブランケットの電気代は1時間いくら?

消費電力55Wのコンセント式を最強で使うと、1時間約1.7円です。USB式(10W)なら約0.31円です。計算式は「消費電力(W)÷1000×時間×31円」で、31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価です。温度調節で強弱が切り替わると、実際はこれより安くなります。

車中泊に電気ブランケットは使える?

使えます。コンセント式(55W)を一晩8時間使うなら、ポータブル電源は約520Wh必要です(変換ロス15%として算出)。USB式なら容量はほとんど減りませんが、熱は最大10Wしか出ないので、冬の車内で寝るならコンセント式をAC出力で使うほうが確実です。

USBの電気ブランケットはPCにつないで使える?

つなげますが、本来の熱は出ません。PCのUSB2.0端子は5V×0.5A=2.5W、USB3.0端子は5V×0.9A=4.5Wが規格値です。無印良品の洗えるUSBブランケットは「5V/2A以上」の電源を求めているので、USB充電器かモバイルバッテリーにつなぐのが前提です。

電気ブランケットのデメリットは?

触れている部分しか温まらないことです。部屋の空気は温めないので、立ち上がると寒さは戻ります。USB式はさらに温まる範囲が狭く、無印良品のUSBブランケットではヒーター部がブランケット全体の約3%です(公式のサイズから算出)。

電気ブランケットは洗濯できる?

この記事の5台は、いずれも商品名や公式表記で「洗える」とされています。多くはコントローラーやケーブルを外して洗濯ネットに入れる方式で、ドラム式洗濯機と乾燥機は使えないものが多いので、洗う前に取扱説明書を確認してください。無印良品のUSBブランケットはコードをつけたまま洗濯機で丸洗いできます(公式表記)。

電気ブランケットは体に悪い?火事にならない?

選ぶときは、PSEマーク(電気用品安全法の表示)があるかを確認してください。楽天の販売ページには「PSマークの種類:PSE」の欄があります。寝るときに長時間使うなら、タイマーや切り忘れ防止のある機種を選ぶと安心です。折りたたんだまま通電すると熱がこもるので、広げて使ってください。

値段の差は何で決まる?予算3,000円で何が買える?

価格の差は、サイズ・生地・タイマーの有無・バッテリーの有無でほぼ決まります。消費電力は価格では決まりません。予算3,000円前後なら、無印良品の洗えるUSBブランケット(2,990円)か、5,000円前後まで出せばアイリスオーヤマ EBK-1208-ZR(55W・4,980円)が買えます(2026年11月6日時点)。

重さ・サイズはどれくらい?屋外でも使える?

無印良品のUSBブランケットは450g、アイリスオーヤマ EBK-1208-ZRは295gです(公式表記)。コンセント式は屋外ではポータブル電源が必要になるので、コンセントのない場所ではバッテリーで動くUSB式が現実的です。雨や雪で濡れる場所では使わないでください。

この記事の検証方法と参照日

  • 仕様:無印良品・アイリスオーヤマの公式サイトの表記(2026年11月時点)。広電 CWN142Hはマイベスト掲載の公称値。コイズミ・山善のUSBブランケットの5Wもマイベスト掲載の値
  • 価格:Amazon・楽天・無印良品の販売ページ(2026年11月6日時点)
  • 電気代:全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWh(2022年7月改定)で計算した、最強で連続使用した場合の上限
  • 計算:モバイルバッテリーは電圧3.7V・使える割合60%、ポータブル電源は使える割合85%で換算した推定値で、メーカー公表値ではありません。USBの出力はUSB2.0(0.5A)・USB3.0(0.9A)の規格値から算出
  • 実機:この記事で紹介した機種は、いずれも実機を使っていません

電気ブランケットは「USB」ではなく「消費電力」で選ぶ

USB式は5〜10W、コンセント式は55W前後。この差がそのまま暖かさの差です。足元まで温めたいならコンセント式、コンセントのない場所で持ち歩くならUSB式とバッテリーの組み合わせ。電気代はどちらを選んでも一冬で数百円から1,600円ほどなので、「安いから」でUSB式を選ぶ理由はありません。

足元まで温めるならこれ。楽天とAmazonの価格を比較する

持ち歩くならこれ。楽天でバッテリー付きセットの価格を確認する

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